一歩、一歩薄氷の上を歩く。
踏み外せば冷水の中で心臓麻痺だ。
死を意味する。
まるで経営と同じだ。
一歩間違えれば存亡の危機が訪れる。
敬虔な社長が多い。
信心深いと言おうか…。
決して神様に逃げている訳ではない。
ただ、自分の力ではどうにもならない災いを避けたいだけだ。
一人、一人の従業員の行動を監視はできない。
従業員の数が増えれば増えるほど管理は行き届かない。
ということは、危険要因を多く孕(はら)んでいることになる。
一人の従業員の無責任な行動で会社が傾くのだ。
いくら社員教育を徹底したとしても不安は消えない、
だから神様のご加護にすがる。
逃げているのではない。
それほど、人を雇うことにリスクが存在するのだ。
これは、経験をしなければ分からない。
どこまでリスクを取れるか、それで会社の規模が決まる。
以上 sakaki